モニター体験録

前世からの経緯/前世療法、スクリーン法(40代女性)

現実生活を振り返り、自分の運命に納得がいかない気がしたので、催眠療法でその理由がわかればと思い、思い切って出雲心理療院を訪ねました。
先生の誘導で、過去世に遡る方法で2回分の前世の様子を観ることができました。2度の前世は時代背景は全く違うのに、その2度とも似たように献身的に奉仕している女性の姿がありました。たぶん、あの人が自分なんだろうと納得しながら観ていました。
こういう奉仕を今世まで何度も繰り返しているということは、前世でやり切っていないのではという気がしました。なので、今世の現実世界、これが最後のつもりでやり遂げるべき運命なんだと知ることができました。
もう1点気になっていたことがあったので、先生にお願いしてみると「大丈夫、できますよ」と言ってくださいました。それは、流れてしまった最初の赤ちゃんのことです。
療法に入って見えたのは、もう二十歳くらいの娘に育った子でした。長い黒髪の、ワンピースを着ているかわいらしい子でした。黒髪やワンピースの服は、私の他の子どもにはない特徴でしたので、連想でこじつけたのではなく、この子は間違いなくあの赤ちゃんだろうと直感しました。
その子は、「自分のことは全然心配いらない。お母さんはお母さんのやることを頑張ってね、応援してる」と穏やかに言ってくれました。
(※聴き取りで起草。)

施術者からのコメント

私は、前世があるのか、心霊というものが本当にいるのか、わからないというのが正直な気持ちです。しかし、催眠下で「それが見えます」という誘導をすると、ご本人様の脳裏には不思議なくらい意味のある映像が浮かんでくるものです。
そしてその体験自体に信憑性があるかどうかはあまり問題ではなく、それを観てどう感じたかが大切になってきます。
そのイメージ映像をご覧になって涙される方もいらっしゃいます。私はできるだけ冷静に次の場面への転換を考えるのですが、思わず感極まることもありました。
私の催眠の師が「クライアントとともに施術者自身もその催眠にかからなければならない」と教えてくれたことを思い出します。

故人との決着/退行催眠(40代男性)

父の死後1年経ちましたが、どうしても父のことが許せず、何か心を落ち着かせることができないか、と思っていたところ催眠療法のことを知りました。
出雲で催眠をしているところがあると分かり、少し距離はありましたが電話をかけると「あなたが思っているような解決法にはならないかもしれないが、やってみる価値はある」とのことで、訪ねることにしました。とは言っても自分として、何がどう変われば心が落ち着くというような考えもなく、お任せする気持ちでした。
父は飲酒やギャンブル癖が激しく、昼間は仕事をするフリはしますが全く身が入らず、家族は陰で散々苦労していました。結局体を悪くして自業自得の亡くなり方で、これでやっと解放されると思ったものでした。
療法に入ると、父は、歳をとることなく現れました。若い頃かけていた黒縁のメガネでニコニコ笑っていました。父は、幼い私の前で黄色い傘を広げました。私に買ってくれた傘ですが、他の色が良かったなどと思っていました。そして父はワンポイントの絵柄の漫画のキャラクターを生地の下から指で動かして、この傘は上等だと説明してくれました。私は、キャラが生きているように動く、とびっくりしていました。
若い父とのひと時は、ただただ懐かしさがこみ上げてくる不思議な体験でした。単に自分の記憶がよみがえっているのか、今本当に起きていることなのか、判らなくなるほどでした。
父はしゃがんで私の背中を大きな手のひらで撫でながら何か言ったような気がします。私はそれにうなづきました。

そして施術が済んで帰宅後、ぼんやりと何かの扉が開いた感じを受け止めながら、「完全に忘れていたはずの記憶をなぜあそこで思い出したのか」と振り返った瞬間、全部つながりました。
当時の私は幼稚園に通うことを泣いていやがっていました。父は、この黄色い傘をさして幼稚園に通うよう私に促していたのです。

このような情景を思い出し、私の気持ちは決まりました。米原先生、ありがとうございました。報告も兼ねて、感想文をお届けします。

施術者からのコメント

人の記憶は100%、潜在意識の中に残っていると言われています。
この方には「幼い頃のお父様との交流の場面まで時間を遡ります」と誘導しました。ただ、どの記憶が戻ってくるかまでは、私も分かりません。
催眠に携わる私が思うのは、ご本人様の潜在意識自体がその時に最も必要な記憶を選んでくれているのではないか、ということです。
なお、帰宅後に起こった記憶の蘇りは、自然に自己催眠の様な状態に入られたのでしょう。まどろんだ状態の脳波と催眠中の脳波はとても良く似ているからです。

失恋の傷/スクリーン投影法他(30代女性)

恋愛に破局し、悲嘆に暮れる毎日でした。とにかく心が暗く力が入らず、これではいけないと思い、米原先生にはご迷惑かと思いましたが、電話を掛けました。
様子を簡単に説明したところ、「新しいパートナーがイメージできますか」と聞かれました。しかし、それができなかったのでそのとおり答えると、少し練習をしましょう、と受診を案内されました。

まず、先生は、何があったのか、今何がどうつらいのか可能な範囲で話せますかとおっしゃいました。先生は、ひとつひとつ「それは苦しかったですね」とうなづいて下さいました。
催眠療法では、イメージの中で何か人のようなものは見えましたが、はっきりとはしませんでした。それと併せて、今までの彼との関係を断ち切るために、ドアの向こうに追いやりながら握っている手を開くという練習をしました。
2回目受診した時には、新しい男性のイメージは顔までは分かりませんでしたが、優しい気配や体つきなどの存在感を十分に感じることができました。未来の映像を頭の中のスクリーンに映す方法や、前世に還り、約束をしている人と会話したりしました。また、心の家を訪問し、彼用の湯茶セットを準備したり、寝具を2セット置いたりしました。

先生は、様々な技法で、新しい彼の存在を見せてくださいました。いずれ、きっとこうなるだろう、という不思議な「レール」を感じることができ、今は最初の頃の不安感がうそのようです。
どうもありがとうございました。

施術者からのコメント

どの運命開拓法、引き寄せ法を調べても、イメージの力というものを中心に置きます。実はそれが得意なのが催眠に基づくイメージ法です。
通常の「想像」では必ず反対の感情が伴い、むしろ逆効果となってしまいます。「うまくいく」⇒(いや自分には無理だ)、「お金持ちになる」⇒(そうなる理由がない)などです。しかし、催眠を使った場合は潜在意識の中でイメージづくりをするので、反駁が生じる余地がなく、素直に当然のこととして受け入れることができます。
「絶捨離」という運命転換法がありまが、片付くという成果がリアルに心の底に響くので、やはり潜在意識に働きかける方法と思います。

クレーマーに衰弱/ハイヤーセルフとの会話(20代男性)

先日は、ありがとうございました。話を親身になって聞いてくださり、自分の本音を正直に隅々まで話すことができました。また、ご助言等もくださり、どうしていけばよいかこれからの見通しをもつことができました。
遅い時間でしたが、続けて催眠療法までしていただけたこともありがたく思っています。
私自身、催眠療法は、初めてだったのですが、詳しく説明しながらしていただけて安心することができました。この催眠療法から、「自分らしい生き方」がどんなことなのか少し見ててきたような気がします。
相談しにいった当初は、不安で職場へいくのが毎日辛くてしょうがなかったのですが、今は不安や辛さが和らいできています。本当にありがとうございました。

施術者からのコメント

職場での自信喪失の悩みです。厳しい態度で向ってくる特定の顧客との対人関係に苦しんでいらっしゃいました。そこで、どんなクレーマーをも納得させるただ1つの接遇上のコツ(これも心理を踏まえています)をお伝えしました。その上で、複数の催眠技法を施しましたが、私が印象に残ったのは、この方が観た自身のハイヤーセルフのイメージ像です。
それは、「石板」でした。とても細かに文字が刻み込まれているとのことで、この若い社員さんの知的な蓄えを象徴しているかのようでした。その石板が最後に一言授けてくれた言葉は「進め」でした。
私は、ご本人がご覧になっているイメージを共有しながら療法を展開させますが、私の解釈は押し付けないようにしています。

学校を休みがちな娘/催眠を母へ施術(40代女性)

頭痛、腹痛などの身体の不調で朝が起きられなくなり、学校を休みがちになってしまった高校生の娘のことで相談させていただきました。
病院での検査でも異常はなく、母親として何ができるのか葛藤の毎日でした。
他にも心霊に敏感な体質であり、見えるはずのないものが見えたり、聞こえるはずがないものが聞こえたり・・・。
正直、相談するのも気が引けました。

しかし、相談のメールを送ったところ、とても親身になって考えてくださっていることが返信の文面で伝わりました。ぜひ一度お話を伺いたくて、私一人で相談させてもらうこととなりました。
娘のことに関しても、私に対しても、どんなことも否定せず、丁寧に聞いてくださいました。催眠療法をするなら、今不安定な娘にとってどの治療が最適なのか一緒に考えてくださり、催眠の体験もさせてくださいました。私にとってはとても不思議な感じでした。

1回の施術でしたが、自分自身が見えたというか、自分の課題に気が付くことができました。娘のためと相談しましたが、私自身の問題でもありました。
米原先生は、常に寄り添ってくれてとても安心しました。
最初はこんなことを相談してもいいのか不安でしたが、相談して本当に良かったと思います。
ありがとうございました。

施術者からのコメント

子どもさんの課題を伺うとき、どこまでが真に子ども自身の課題なのか、切り分けながら伺うことに注意を払います。それ以外は結局親の問題となりますから、案外親への催眠施術が功を奏するものです。そして、親の変化は子へ伝わります。
この方の場合、「退行催眠」、「ハイヤーセルフとの面談」のいずれにも反応(明晰なイメージの湧出)がありました。結果、自身の潜在意識が発信してくれた意図をくみ取り、受け入れる事ができました。