モニター体験録
家族を看る私の宿命/過去世への退行(50代女性)
私は、3人姉妹の末っ子です。姉たちが次々と結婚し、当然私もそのように家を出ていくものと思っていました。もっと言えば私にも家を出る権利があると考えていました。
異性との出会いは当然ありました。しかし何故だか続きません。次こそ良い出会いがあると信じますが、この人と思った相手と叶わなかった時にはさすがに自分の運命を恨みました。
父と母、そして私。3人家族の生活はそれなりに充実していました。尊敬する父、大好きな母。しかし、私はこの家にいるべきではないし、私にも姉たち同様所帯をもって、別の幸せが待っているはずとの思いは引きずりました。
父を見送り、母も高齢となり世話がやける歳になりました。
私は、自分の人生は一体何だったのか、姉たちとどこがどう違うのか整理したいとの思いに駆られました。そうでないと自分の人生に納得がいきません。家族にも言えず、少々思いつめて精神的に不安定にもなりました。そこで、心配した知人が催眠療法を紹介してくれ、出雲心理療院の先生にお会いすることになりました。
先生は、ハイヤーセルフとの出会いを実現してくれました。私の目の前に現れたのは、光の玉でした。その光の玉は、私に「理由のない人生は無い」と諭してくれました。そして、因果、宿命というインスピレーションを与えてくれました。
いったん催眠を解いていただいて、先生にそのことを話すと、先生は、それでは、退行催眠をしてみましょう、と見立ててくれました。
私は、年齢を遡り、ついには前世(?)に還っていました。その時代、私はある方に大変お世話になり、この恩は転生しても必ず返すと誓った事件がありました。その相手が今の母であることを知ったのです。私と母の前世での深いつながり。これらの催眠中の体験には決して夢ではないリアリティがあり、大きなインパクトを覚えました。
このことが解った時に全てにつじつまが合った気がしました。なぜ姉たちではなく、私が母の面倒をみることになったのか。それは私が望んだ恩返しであったこと。私が一生をかけてでもすると自分で決めたこと。
このことを母に話しました。母はにっこり笑って「じゃあ、最後までよろしくね。」と嬉しそうに言いました。
私の人生の意味を知り、今大変充足した意識で毎日を過ごしています。私の人生の宿題をやり遂げればそれで十分ですが、もしかしたら、その先にはどんな日々がくるのか、ちょっぴりですが別の楽しみもあるかも。そんなプラスアルファなことを思っている今日この頃です。
施術者からのコメント
家の継承に関する悩みをお持ちの方は多いようです。心に折り合いがつかず、思いつめる方がいらっしゃいます。
ハイヤーセルフとは、高次の自分自身であり、高い位置から自分を導いてくれる存在と言われています。この方の場合ハイヤーセルフとの会話では、教示は抽象的でしたので、重ねて退行催眠を行いました。
私は前世というものがあるかどうか知りませんが、この方のようにリアルなイメージが具体的に浮かび上がる例が多数あります。結果、ご本人さんの心を納得させるものが示されました。
厳しく育てられた意味(40代女性)
私は、親から可愛がられた経験がなく、他の兄弟にくらべてとても厳しく育てられました。常に親に叱られ、疎んじられ、辛い毎日でした。
結婚したのは、親から逃げたかったからかもしれません。しかし、その夫はマザーコンプレックスの塊で、今度は夫の両親に監視されることとなりました。結局、夫とは離婚しました。
私は何事も自信がなく、弱気なところが自分でいやでたまりません。催眠の力でなんとかできないかと先生の施術を受けました。
いよいよ催眠セッションです。「心の家」を見せられた時から少し緊張しました。なぜなら、私の家は、大きいだけで、何か曇った暗い感じだったからです。
台所の米びつにはたっぷりと米があり問題なし、子供の部屋も片付いていました。そして私の部屋には、ベッドもあったし、鏡台もありました。鏡台は整理されていて使いやすそうでした。そして、テーブルの上に本があり、よく見ると日記帳でした。日記帳と分かった時からなぜかとても不安になりました。先生はその中を見るように言われました。でも、字が読めません。読みたくない気持ちが強くありました。いやな過去のことがたくさん書いてあるのがわかるのです。
先生は、無理に読まなくていいから、今日のページを開けて、そこに良いことを書いてくださいと言われました。私は、「明日がある」と書きました。
そのあとは、少し気分を引きずりながら家の外に出ました。やはりどんよりしているので、それを言うと、先生は水道のホースを出してくれて、「山の湧き水がひいてあるから、それで家を洗いなさい」と言われました。ホースのシャワーをかけて一回りしたら、さっぱりした感じはありました。さらに、天気も良くなった感じがしました。
そのあと、催眠を解いていただきましたが、正直言って気分は晴れませんでした。なぜなら、自分の日記には、たくさん過去のいやなことが書いてあったからです。文字は読めなくてもそんな感じがしたことを先生にお話ししました。先生は、しっかりそれを聞いてくださり、うなずいてくださいました。
その日、家に帰ってみると、何かスッキリしています。不思議だなと思いました。自分の心を振り返ると、今日わかったのは、自分はたくさんいやな経験を抱えていること、今まで、それを見ないふりをしていたこと、でも、それは自分でけりをつけないといけないと思ったことなどです。その上に、これらの事を初めて人に聞いてもらったから、スッキリした感じです。
私は、もう少し時間がたってから、もう一度催眠を受けてみたいと思います。その時は、直接いやなことと向かいあって、それをやっつけることができるといいなと思います。
また、ここには詳しく書かなかったのですが、弱気が出そうなときにする儀式も催眠中に練習しました。これをすると、本当に「お助けマン」が後ろから背中を押してくれるのです。毎日、お助けマンと話をしながら寝る事にしています。
(※「心の家」の技法はこのホームページで紹介していませんが、適宜用いています。)
施術者からのコメント
日記の内容は読むことができませんでしたが、一定の心の変化はあったようです。過去の整理の仕方は様々です。客観的に眺める、過去の自分を慰めてやる、過去の意味を考える、過去があったからこその今を認める、今の自分をほめる、将来を切り開く、そんな順で未来に進んでいけたら良いですね。
催眠直後、3日後、3週間後、3か月後と催眠の効果は変わって表れてきます。時間をおいて、次の段階に入りましょう。
厳しく育てられた意味(40代 女性)・・・追加の感想文
思い立って2度目の催眠の施術を受けました。
自分が脅威と思っているものは何かを突き詰める内容でした。
先生の誘導に従うと、地下室のドアの向こうにいたのは、私の両親でした。(このことはある程度予想していました。)相変わらず両親は私に文句を言いたそうでしたが、地下室に入ったのは私の代理人だったので、何かモニターの映像をみているようで、安心感がありました。
先生から、「なぜそのように二人そろって自分に注文をつけるのか、思い当たりますか」と言われました。この後、先生との問答を繰り返した末、親の自分への思いという所にたどり着きました。
すると両親の表情はとたんに笑顔になったのです。両親はその思いを喋り始めました。
その時、無性に涙があふれてきました。
そして、ストンと心に落ちたものがありました。私にも今、子どもがいますが、私も同じことということに気づきました。
大きなことを言うようですが、結局、世の中の人々は同じことを繰り返しているようです。そんな中で、自分を対抗心でふるい立たせるのではなく、自然に自分の思っていることを言ったりやったりして、それでダメならそこまで。じゃあ、方向を変えてみようということなるのだと思います。
おかげで自分の漕いでいる舟が大きくなったような気かしている毎日です。
施術者からのコメント
この方の催眠導入は2回目ですので、今回は本人さんを抑圧しているものを探り、それとの和解を促すという明確な方針でした。そして、そのとおり施術を運ぶことができました。
本人さんの気づきは、私が押し付けたものではありません。一つの達観の域に達すれば、人生がずいぶん楽になるものです。もともと弱気を治したいとのご希望でしたが、舟が大きくなったというこの方にとって、答は出たように思います。